食育が必要な理由
どうして食育が必要なのでしょうか?
その一つの理由に、戦後、食生活が変化してきたことがあげられます。
本来、日本の食生活は、主食をご飯として、副食には魚・豆類を中心とするものでした。その食生活に、第二次世界大戦後は、畜産物・油脂などの摂取が増加したことで、昭和50年では、カロリー摂取量もエネルギー比率も理想的なバランスに達していました。
ところが、現在では、畜産物・油脂などの摂取がさらに増加し、パン食による主食の米の摂取量の減少、さらには不規則な生活にるが起因した食生活の乱れにより、一時は理想的なバランスだった日本の食生活が崩れてしまっています。その結果「生活習慣病」が叫ばれる状態になり、食生活を改善することが重要課題となってしまったのです。
もうひとつの理由に、食の安全・安心という問題があります。
BSEや食品の表示といった問題は記憶に新しいでしょう。
さらには、日本の低い食料自給率を上昇させていくという課題もあります。
40%と食料自給率は、他人事ではなく日本国民として考えていくべき深いテーマでしょう。
このような状況を改善していくには、国民ひとりひとりが日ごろから「食」について学ぶことで、「食」を判断する力を養っていくことが重要となります。
そのために、今、「食育」が必要になってきているのです。